良い不動産会社の見分け方

2021年06月15日 (火)

当然のことですが、住宅購入の成功・失敗はまず第一に「不動産会社選び」にかかっています。

しかし、不動産会社の数はコンビニエンスストアよりも多いと言われています。

どの会社が良いのか、最善を選ぼうにも途方に暮れてしまいそうですが、とは言え、適当に済ますわけにもいきません。

大手ならば信用できるのでしょうか?答えだけを言ってしまえば、必ずしもそうとは限らないでしょうし、たとえ同じ会社であっても「担当者のアタリ・ハズレ」も、少なからずありえます。

また、インターネットにはもっともらしい情報が溢れていますが、表面的な情報だけで人生最大の買いを決めて良いのでしょうか。

もちろん、この文章もまた「インターネットの記事」のひとつに違いはありませんし、地域によっても、個々の希望や条件によっても、正解は異なります。

極端な話、どれほど優良な会社であっても、望みのエリアに取扱い物件が無かったのであれば、まるで意味がありません。

予算もライフスタイルも人それぞれ、「担当者との人間的な相性」もまた、十人十色でしょう。

 

「親身になって、提案をしてくれる」誠意と誠実さを持った不動産会社を選ぶために重要なポイントを、挙げてみたいと思います。

1.地域に密着した不動産会社であること

住まい選びは、自分が今後生きる土地を選ぶことでもあります。

地域に密着し、その土地を知り尽くした不動産会社の知識は、失敗しない住まい選びに不可欠な、第一の条件だと言えるでしょう。

特に治安や生活の利便性は、そこに住む、あるいは見知った人間で無ければ、本当のところはなかなかわからないものです。

加えて、当然ですが地域に密着した会社であればあるほどに、案内できる優良物件の数も多く、提案の融通も効くはずです。

インターネット経由、全国一挙にフリーダイヤルで案内してくれるような大手だけでなく、目当てのエリアに店舗を構える比較的小さな不動産会社にも、脚を運んでおきたいものです。

2.多様な提案、豊富な物件を取り扱っていること

顧客の当初の希望は、ひょっとしたら大きな見落としがある可能性も大いにあります。

顧客の身になって、その希望を最大限に適えようとしてくれる、盲点もしっかり指摘してくれる、そうした案内をするには、多様で柔軟な提案力と、豊富な取扱い物件の量が求められます。

3.社員・スタッフの礼儀・マナーがしっかりしていること

ほとんどの場合、住宅購入は一度きりかつ、人生最大の買い物です。

営業担当者の人間性は、しっかり見極めたいところです。

礼儀やマナーといった所作、人となりは、必ずその者の仕事に対する姿勢にも繋がっています。また、人には相性もあれば、営業マンごとに対応力の差も当然あります。

会社は良さそうだが、担当者の言動に信頼が置けない…といった場合であれば、担当変更を遠慮なく申し出ましょう。

「連絡が遅い」「望まない物件を推し進める」こうした会社・担当は論外です。

改めて言うまでもありませんが、住宅購入には、法律や税制の専門的な知識が不可欠です。

しかしそれは「プロなら当たり前に備えている」はずのものでもあって、(もちろん、現実には会社ごとにも、営業マンごとにも能力差・優劣も大きく存在しますが)それを余すところなく顧客に提供するのは、当然とも言えます。

また、マイホームを購入する際に求めたいのは、「家を売ることに長けた」大手会社でも、その点で優秀な、いわゆるデキる営業マンでもありません。

自分の事のように親身に寄り添ってくれる、可能な限り、柔軟に丁寧に、あらゆる提案を拡げてくれる、そうした会社、担当者であるはずです。

数字をはじめ、目に見える情報も大切ですが、こうした姿勢や人柄も、失敗しないためには軽視できない重要な判断材料でしょう。

何よりも顧客に「寄り添った」不動産会社と担当者を、時間の許す限り数多く見て回ることが、後悔のない住まい選びの第一歩です。