比べてわかる戸建とマンション

2021年06月14日 (月)

マイホーム購入を考える際、第一の選択は「戸建とマンション、どっちにするか?」であることでしょう。

言うまでもなく、どちらにも優れた面があり、万人にどちらが良いと決められることではありませんが、判断の一助として、できるだけ多く具体的なポイントから双方を比較してみます。

マンションの価格・資産価値は上昇している

一般的には、戸建の方がマンションより高いという印象がありますが、近年は首都圏を中心にマンションの価格が上昇しています。
マンションは戸建と比べ、駅近であるなど立地に優れ利便性が高い傾向もあり、生活面も考慮した価値が見直されていることが、傾向として表れているのかもしれません。

また、戸建には必ず土地があるため、かつてはマンションよりも戸建の方が、資産価値が高い、下がり幅が小さいものと思われていましたが、昨今ではマンションも立地などの条件に優れた物件は、ときに分譲時よりも高い値で販売されるものも少なくありません。

リフォームなどの自由度は圧倒的に戸建

戸建であれば、増改築もリフォームを自由に行うことができます。また、マンションの場合は必ず求められる修繕積立金も必要ありません。

庭と、ペットと自由な生活を送ることができる戸建

ガーデニングやエクステリア、庭を楽しめることはやはり、戸建ならではの利点でしょう。また、最近ではペット可のマンションも多数ですが、大型犬の飼育、エレベーターなど共有部での気遣いが要らないなど、ペットと共に自由に楽しく暮らしたいと考えるのであれば、やはりマンションよりも戸建が優れます。

生活面での利便性・環境はマンションが優れる

もちろん物件によって個々異なりますが、戸建に比べマンションは傾向として駅近、中心地に立地することが多く、アクセスに優れます。また、ゴミ出しも時間帯を問わず直接行えたり、ドア外の清掃を自分で行う必要も無いため、そうした諸々の利便性は、マンションの方が優れると言えるでしょう。

広さや日当たり、車利用は戸建が優れる

広さや窓の多さ、採光などの良さは、やはり戸建が勝るでしょう。また、マンションでも敷地内に駐車場が設置されてはいますが、台数に制限があったり、別途で月々の利用料もかかります。対して戸建であれば、当たり前の話ですがスペース次第で大型の車でも、複数台でも停めることができます。

セキュリティ・安全面はマンションなら標準で充実

防犯カメラやコンシェルジュ・管理人の駐在など、特に新築、新しいマンションであれば、セキュリティと安全性が標準で充実しています。防災倉庫が備えつけられ、訓練が行われもします。対して戸建の場合は、充実させたいと考えるならばその導入費用が必要です。

プライバシー・騒音の問題は戸建の方が少ない

上下左右に他人が住むマンションは、戸建と比較すると、どうしても生活音やプライバシーの問題発生の可能性は高くなります。その点、戸建は足音や掃除機などの機械音での問題が生じることはそう多くありません。

近所付き合いはマンションの方が少ない?

マンションは管理組合の活動への参加を求められることはありますが、戸建のように町内会への参加やその会費、ゴミ当番などの負担が無く、また、たとえば隣家と一対一のトラブルが生じるような事態もあまりないです。比較して近所付き合いが少なく済む可能性が高いと言えます。

戸建であれば修繕積立金や管理費は不要

マンションは修繕積立金や管理費の出費が毎月あり、しかもそれは年々、築年数が増すほどに上昇する傾向がありますが、戸建であればそれはありません。ただし、長年住めば当然に修繕の必要が発生する可能性はあり、その備えとしての貯蓄はしておくべきでしょう。

以上、マンションと戸建、それぞれ比較してみました。

(ただし、これはあくまで全体的な傾向であって、物件ごとに当然、異なる場合もあります)

どちらが良いか、一概に優劣はつけられません。それぞれのメリット・デメリットをしっかりと把握して、マイホームでどのように暮らしたいか、自分の理想とするライフスタイルと照らし合わせて各ポイントの優先順位をつけ、より合致する方を選ぶことが正解でしょう。