住宅の資産価値、その推移

2021年06月15日 (火)

マイホーム購入は人生で一番大きな買い物です。賃貸とは違い契約した時点でもちろん買主の持ち物ですから物件の資産価値が気になります。大きな買い物ですから、購入時は多くの費用が掛かりますが、いざ売ろうとした時に大きく価値が下がってしまっていたらなんて考えると購入に踏み出し辛くなってしまいます。

どうしたら購入した物件の値段を維持できるのか、資産価値の下がりづらい物件はどのようなものなのかご説明させていただきます。

資産価値と一言でいっても一体どのようにして資産価値が決まるかご存じの方は少ないのではないでしょうか。マイホームの購入は人生で1,2回あるか無いかなので、建物の価値に詳しく知らないのも当然のことです。大きな買い物ですからちょっとした疑問でも残したくはありません。

まず、戸建ての住居を購入した場合、土地の価値も加わります。土地の価値というものは主な要因として駅からの距離、住環境、防災性といった要素から決まります。

賃貸物件を借りたことがある方ならば駅から近いほど家賃が高いのを目にします。

逆に駅から徒歩20分や、バスで15分などは家賃が安いといったこともよく目にする光景です。こういった交通の利便性が評価されます。もちろん人気の駅であればさらに価値は上がっていきます。

住みやすさの条件である住環境も大きな要因の一つです。建物の周辺にごみ処理場や葬儀場などがあると価値は下がります。逆にスーパーや医療施設が近くにあれば価値は上がります。その他にも、自然が豊かである、治安が良いといったことも価値を上げる要素となります。

土地が天災に対して強いか、天災に見舞われる機会が少ないかということも価値の増加につながります。

地震に強い地盤の土地、津波の影響を受けにくい場所、付近の川が氾濫しづらい等も重要なポイントです。

これらの土地の価値を決める要素を考えてみると、時間経過によって変化することが少なく、つまり土地の価値はある程度安定していると言えます。

建物の価値はどうでしょうか。大きな要因として築年数が資産価値に大きく関わってきます。

新築という言葉をよく耳にする機会があると思います。この新築という言葉、実は法律で定義されているのです。

法律によると新築は建築から1年以内のもので未入居の建物と定義されています。

ですので、一度でも誰かが入居したことがある物件は新築と名乗ることができません。未入居の状態のまま築年数が1年を超えれば築浅、20年を超えると築古と定義されます。法律でも定義されているようにこの20年という期間が非常に重要です。

新築物件を購入した場合、20年後にはあまり下がらない土地の価値を合わせても約半分にまで購入当初の価値から下がります。

建物の価値は20年間で急激に減価償却してしまうのです。

注文住宅や分譲住宅、木造や鉄筋コンクリート造りなどの要因でも価値の下がり方が変わってはきますが、共通して言えることは築20年経過した建物の価値は大きく減少するということです。

建物の価値だけを考えるのであれば、新築の物件を買うということはその物件が一番価値のあるタイミングで購入することになるので、この20年間の減価償却の影響を最大限に受けることになるのです。

一方で、中古物件を購入することで、購入時には建物の価値がすでに下がった状態になっているので、築20年経過した際の減価償却の影響を減らすことができます。

中古物件を購入することは住宅の資産価値の減価償却の影響を減らすにはいい方法といえます。中古の物件を安く購入し、内装をリフォームすることで快適性も保つことができますし、いざ売却するとしても購入時から比べて減価償却率が少ないので、新築を買うよりは差額は少なくなります。中古物件にはこういったメリットがあります。

しかし、新築にこだわりがある方もいらっしゃいます。それは当然のことで夢のマイホームといわれるように自分の城にあたるものですから、当然愛着も大きなものになりますし、自分の意向にぴったり沿ったものを1から作り上げることもできますから、満足のいく物件が手に入ります。加えて、新築物件でも減価償却率を抑える方法があります。それは、資産価値の割合として土地の価値が大きな割合を占める物件を購入するということです。土地の資産価値は建物と比べて下がりにくいですから、全体の資産価値の目減りは少なく済みます。

中古も新築もいいところは両方ともにあります。ですので、実際に家を購入する人の背景を考えて購入する物件を決めることがいい買い物といえます。急な転勤が入って購入した土地から離れなくてはいけなくなるかもしれないことだってありますし、気に入った中古物件に出会いないことだって起こりえます。

購入者一人一人のニーズに合わせ、購入者の状況を客観的に分析することが一番損をしない買い物の方法です。

そのためには、一人一人に合ったアドバイスを提供できる不動産のプロに相談し、物件購入後のリフォーム等まで総合的にサポートしてもらえる人に出会うことが大切です。

ですので、まずはお気軽に不動産会社を訪ねていただくのが、より良い買い物への近道です。

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