住宅購入の際、何を優先して物件の優劣を判断すべきなのでしょうか。
もちろん、人それぞれに事情は異なりますから、一意に正解を求めることはできません。
しかし、皆どのように考え、そして選び、購入したのかを知ることは、決して無駄ではありません。指標として、大いに参考になるはずです。
そこで、30~50代の男性が選んだ「家選びのポイント」調査結果から、皆がどんなポイントを重視しているか?どのように優先順位をつけているか?アンケート調査結果から、それを考えてみましょう。
1.最寄駅からの所要時間:19.4%
2.価格:18.3%
3.通勤・通学手段や所要時間:17.0%
4.周辺施設:9.5%
5.間取り:8.7%
6.面積・広さ:6.5%
7.出身地や実家との位置関係:5.0%
8.治安・イメージ:4.8%
9.自然環境(公園・緑など):3.5%
10.該当なし:2.9%
※引用:マンションサプリ(https://mansion-market.com/sapuri/sapuriinvestigation11/)
調査概要
調査実施時期:2017年6月20日~2017年6月28日
調査対象者 :30代~50代の男性
有効回答数 :323名
調査方法 :インターネット調査
わずかな差ではありますが、価格を差し置いて、最寄駅からの所要時間が1位となっております。3位も同じくアクセスの良さであり、通勤時間がいかに少なく済むか?が、男性にとってはもっとも重視されるポイントのようです。
また、年収別の統計からは「収入が高いほどに、価格よりも利便性を重視する」傾向も見て取れます。1000万以上の男性の25%強が、最寄り駅からの所要時間を最優先ポイントとして挙げていました。
200万未満 価格:38.5%
200万以上400万未満 価格:28.0%
400万以上600万未満 価格:26.8%
600万以上800万未満 通勤・通学手段や所要時間:21.4%
800万以上1000万未満 最寄駅からの所要時間:27.0%
1000万以上 最寄駅からの所要時間:25.6%
多くの男性は、通勤をはじめ、アクセスの利便性、行動のしやすさに重きを置くことが、はっきりと表れています。
価格、費用の問題はさておき、住宅購入を考える際、家の間取りや広さなどが真っ先に頭に浮かんでしまいそうなものですが、家を選ぶ、決めるということはつまり「人生の拠点を定めること」であり、家そのものよりも、ライフスタイルを確定することなのだと、改めて思い知らされるデータと言えるでしょう。
なじみのある土地で家を買うのであれば、そう大きな障害やリスクは無いように思われるかも知れませんが、ひとつ駅が違うだけで、自然環境も、治安も大きく異なるのも実際です。
当然ながら、間取りや広さも決してどうでも良いわけではなく、マイホームとなればこだわりたいポイントであり、今まで足を運んだことが無いエリアや駅に、そうした点で良い物件があることも、大いにありえます。
その際に重要なことはやはり、単に建物・物件だけでなく、その土地、駅周辺の事情を知り尽くした「地域密着の」不動産会社からの案内・詳細な情報の取得でしょう。
インターネットの口コミなどでもそれなりのデータは得られますが、実情に詳しい不動産業者には及びません。
精通した不動産会社探しこそが、失敗しない、そしてこだわりの家選び成功の第一歩だと、このデータからも言えそうです。